孤立集落の救援(雪かきじゃない、心に影響を及ぼしたいんだ)
今日は長坂町の孤立集落があるという報告を受け、仲間とともに車が通れる道を作りに出向いた。
小淵沢在住のYちゃんが快く子守を申し出てくれたので、まずはYちゃんのお家を目指すことに。
小淵沢に向かう道路状況なども把握できておらず、もしかしたら長時間かかるかもしれないと思い、車の中でも食べられるパンとおにぎり等を用意した。
子供とともに焼きおにぎりを作成中

ふいー、結構焼くのに時間がかかった。

小淵沢の道路状況は明野よりもずっと悪い、、、
かなり雪が残っており、前を走っているトラックがガタガタ傾きながら走っている。
へたしたら倒れるんじゃないか?と思うほどの揺れを見て、
「凄いね~。前のトラック、凄い踊っているね^^」などと話していた。
雪景色は美しい、、

除雪のために通行止めになっている道路も多い。

崩落しているビニールハウスやカーポートがところどころに見られる、、

家の一階部分がまるまる埋まっていたりする。

トラックも埋もれている、、

何とかYちゃんのお家に到着し、しばし子供たちとともに遊んだ。
この時間が実は結構重要なんだよな。
知らない人に預けられるというのは、子供にとって心細いもの。
でも、馴染んでしまえば全然気にならなくなる。
幸い、Yちゃん宅には年の近い子供が二人いたので、すぐに仲良く遊びだした^^
安心して子供たちを預け、雪かき救助隊出動!
救助に向かう道も凄い、、、
二駆の自分の車だったら辿りつけないな。
車が出る道ができず、未だに主要道路に出れずに閉じ込められている集落に到着。
87歳のご老人は雪かきをすることもできず、車が埋もれているっていう報告だったけど?
これか、、、(道の向こう側の小山みたいなもの)

まずは車を救出。

そして、更にこの車が主要道路に出られるように道を作るぞ!
当初の計画では車を救出だけ出来ればいいとの事だったが、現場を見て、集落の住人たちを見て思った。
「これは人力でも開通できることを見せたほうがいいな」
100mはある、人が通れるだけの幅を持つ小道を車が通れる道に拡張することに。
最初はこんな感じ

この時点では仲間は誰も道路まで開通するとは思っていなかったと思う。
しかし、自分は「絶対に開通させるぞ」と強く思っていた。
そう思わせたのは、救出された車の持ち主である87歳の老人が私にかけた言葉だった。
「あぁ、それぐらいであれば自分でもうできますから^^」
この言葉で今日、ここに来た意味がわかった。
「ここにいる人達が「自分でできる範囲のことは自分でやろう!」と思えるような環境を創る、、、それが今日やることだな」
おじいさんは、少しくらいなら雪かきができるようだ。
「でも、少しくらい雪かきしても、道路までは無理だし、どうせ出られないのならやっても無駄、、、」そう思ったのだろう。車の付近は一かきもされていない。
しかし、大方、車が出れるようにしてあげると、自分で残りはやると言い出したのだ。
今までかかなかった雪を、自らかこうと心が変わった瞬間だ。
しかも、この時点ではまだ道路までは人が通れる幅しか道はできていないので、車が出れないという状況で言えばまるっきり変わっていない。
それでも、自分でも雪かきをしようという気になってくれた!
「これは、道路までの道も人力で開通ができそうなところを見せれば、他の住人達も希望を持ち、自ら雪かきして道を完成させるだろう!ましてや87歳のご老人が雪かきを始めたのを見たとしたら!」
このような思いが湧き上がり、絶対に開通させようと思ったのだ。
自分の考えでは、その道は綺麗に除雪する必要はない。
ただ綺麗に除雪するだけなら業者に任せればいい。
どうせ自分がやるのであれば、集落の人の顔を輝かせたい!希望を与えたい。自分でもできるんだ!という思いを持ってもらいたい!
ということで、ガンガン道を拡張した。
雪かきを始めたら、なんだか何も聞こえず、何も頭に浮かばなかった。
ただ、雪が目の前を飛んでいる、、、
自分が雪かきをしている感覚がない。
ふと気づくとわりと進んでいる。
「良し、バンバンやるぞ!」
ガンガン雪かきしていたら、ついに道は開通した。
道幅は、敢えてそれほどゆとりがある幅にはしなかった。

ただ、ここまで開通していれば、住人の皆様が自分たちで車を走りやすくするために少し拡張したり、底を平らにしようと思ってくれると思ったのだ。
おじいさんは当初こう話していた。
「行政に頼んでも全然来てくれないんだよ。業者に頼んでもね、、」
そう、『お助け』頼みなのだ、100%。
でも、ふらっと現れた数人が人力で軽く車が通れる道を開通させてみせた。
それを見た近所の方もスコップを持ち、自分の家の前の道を拡張し始めた!
スコップが欠けてしまうほどに

そう、それまでは集落から主要道路に出る道ができていなかったので自分の駐車場から集落の出口までの道幅を、車が通れる幅までは雪かきしていなかったのだ。
それが今では希望を持ち、「これならうちらの車も出れるぞ!」ということで一生懸命雪かきを始めたのだ!
こういう心の変化をもたらすのが一番自分はワクワクする^^
これを見たくて今日は無心になって道路を開通させたのだ。
開通後、犬の散歩に集落の人が道を通り過ぎた。
その時の犬が、自分の前で立ち止まり、ハッハッと息を出しながらしっぽを振ってくれた。

おじいさんの言葉から感じた衝動を行動に移した結果、見られたこの光景、、
自分にとっては深い意味を持つものだった。
開通後、おじいさんがお礼をしに出てきてくれた^^

しかし、、帰りの車の中で強く感じたのは、達成感ではなく、「違う、、」という気持ちだった。
自分たちの行為にではなく、孤立集落という存在や近隣からの支援のなさなどに違和感を感じたのだ。
数人集まれば数時間で簡単に開通するような道だ。
自分のように数時間もかけて駆けつける人がやるのではなく、地元の人がやれるのであれば、自分が駆けつけた頃には終わっていてもおかしくないはずだ。
歩いて来れる距離の人達同士の繋がりが希薄なのが原因ではないだろうか、、、
雪かきのような直接支援もいいが、自分としてはやはりそれよりも、人々がより楽になれるような環境を創って行くことの重要性を強く感じる。
今回の道作りが、少しでもその方向に行っているのであれば嬉しいな^^
道を唯一つくらい開通させても今回の被害の規模から考えたらほとんど意味が無いかもしれない。
でも、その行為が人々の心に影響を与えていたとしたら?!
「近隣に若者の知り合いが沢山いたら道の開通には駆けつけてくれたかもしれないわね、、、。」
困っている人達がいる、、、
助けてあげたいと思う人達がいる、、、
こういうマッチングが、もっと近場で(わざわざ遠い人が来る必要がないくらいに)当たり前のように起こるような世の中になるといいな^^
そんな気持ちから、繋がり促進プロジェクトを始動することにした。
地域ごとの身近な人々がものや労働を融通し合えるプラットフォームとして、オンライン掲示板を作りたいのだ。
話は戻って、Yちゃんの家に戻ると、子供たちは大はしゃぎで遊んでいた。
良かった!パパ~、ママ~と言ってYちゃんを困らせていたら悪いなと思っていたのだ。


今日は誘ってくれた仲間たち、子供を見てくれたYちゃん、いい子で?待ってくれていた子供たち、、帰りが遅くて心配をかけてしまった妻、そして自分にビジョンを見せてくれた集落の人達やワンちゃんに感謝!


小淵沢在住のYちゃんが快く子守を申し出てくれたので、まずはYちゃんのお家を目指すことに。
小淵沢に向かう道路状況なども把握できておらず、もしかしたら長時間かかるかもしれないと思い、車の中でも食べられるパンとおにぎり等を用意した。
子供とともに焼きおにぎりを作成中

ふいー、結構焼くのに時間がかかった。

小淵沢の道路状況は明野よりもずっと悪い、、、
かなり雪が残っており、前を走っているトラックがガタガタ傾きながら走っている。
へたしたら倒れるんじゃないか?と思うほどの揺れを見て、
「凄いね~。前のトラック、凄い踊っているね^^」などと話していた。
雪景色は美しい、、

除雪のために通行止めになっている道路も多い。

崩落しているビニールハウスやカーポートがところどころに見られる、、

家の一階部分がまるまる埋まっていたりする。

トラックも埋もれている、、

何とかYちゃんのお家に到着し、しばし子供たちとともに遊んだ。
この時間が実は結構重要なんだよな。
知らない人に預けられるというのは、子供にとって心細いもの。
でも、馴染んでしまえば全然気にならなくなる。
幸い、Yちゃん宅には年の近い子供が二人いたので、すぐに仲良く遊びだした^^
安心して子供たちを預け、雪かき救助隊出動!
救助に向かう道も凄い、、、
二駆の自分の車だったら辿りつけないな。
車が出る道ができず、未だに主要道路に出れずに閉じ込められている集落に到着。
87歳のご老人は雪かきをすることもできず、車が埋もれているっていう報告だったけど?
これか、、、(道の向こう側の小山みたいなもの)

まずは車を救出。

そして、更にこの車が主要道路に出られるように道を作るぞ!
当初の計画では車を救出だけ出来ればいいとの事だったが、現場を見て、集落の住人たちを見て思った。
「これは人力でも開通できることを見せたほうがいいな」
100mはある、人が通れるだけの幅を持つ小道を車が通れる道に拡張することに。
最初はこんな感じ

この時点では仲間は誰も道路まで開通するとは思っていなかったと思う。
しかし、自分は「絶対に開通させるぞ」と強く思っていた。
そう思わせたのは、救出された車の持ち主である87歳の老人が私にかけた言葉だった。
「あぁ、それぐらいであれば自分でもうできますから^^」
この言葉で今日、ここに来た意味がわかった。
「ここにいる人達が「自分でできる範囲のことは自分でやろう!」と思えるような環境を創る、、、それが今日やることだな」
おじいさんは、少しくらいなら雪かきができるようだ。
「でも、少しくらい雪かきしても、道路までは無理だし、どうせ出られないのならやっても無駄、、、」そう思ったのだろう。車の付近は一かきもされていない。
しかし、大方、車が出れるようにしてあげると、自分で残りはやると言い出したのだ。
今までかかなかった雪を、自らかこうと心が変わった瞬間だ。
しかも、この時点ではまだ道路までは人が通れる幅しか道はできていないので、車が出れないという状況で言えばまるっきり変わっていない。
それでも、自分でも雪かきをしようという気になってくれた!
「これは、道路までの道も人力で開通ができそうなところを見せれば、他の住人達も希望を持ち、自ら雪かきして道を完成させるだろう!ましてや87歳のご老人が雪かきを始めたのを見たとしたら!」
このような思いが湧き上がり、絶対に開通させようと思ったのだ。
自分の考えでは、その道は綺麗に除雪する必要はない。
ただ綺麗に除雪するだけなら業者に任せればいい。
どうせ自分がやるのであれば、集落の人の顔を輝かせたい!希望を与えたい。自分でもできるんだ!という思いを持ってもらいたい!
ということで、ガンガン道を拡張した。
雪かきを始めたら、なんだか何も聞こえず、何も頭に浮かばなかった。
ただ、雪が目の前を飛んでいる、、、
自分が雪かきをしている感覚がない。
ふと気づくとわりと進んでいる。
「良し、バンバンやるぞ!」
ガンガン雪かきしていたら、ついに道は開通した。
道幅は、敢えてそれほどゆとりがある幅にはしなかった。

ただ、ここまで開通していれば、住人の皆様が自分たちで車を走りやすくするために少し拡張したり、底を平らにしようと思ってくれると思ったのだ。
おじいさんは当初こう話していた。
「行政に頼んでも全然来てくれないんだよ。業者に頼んでもね、、」
そう、『お助け』頼みなのだ、100%。
でも、ふらっと現れた数人が人力で軽く車が通れる道を開通させてみせた。
それを見た近所の方もスコップを持ち、自分の家の前の道を拡張し始めた!
スコップが欠けてしまうほどに

そう、それまでは集落から主要道路に出る道ができていなかったので自分の駐車場から集落の出口までの道幅を、車が通れる幅までは雪かきしていなかったのだ。
それが今では希望を持ち、「これならうちらの車も出れるぞ!」ということで一生懸命雪かきを始めたのだ!
こういう心の変化をもたらすのが一番自分はワクワクする^^
これを見たくて今日は無心になって道路を開通させたのだ。
開通後、犬の散歩に集落の人が道を通り過ぎた。
その時の犬が、自分の前で立ち止まり、ハッハッと息を出しながらしっぽを振ってくれた。

おじいさんの言葉から感じた衝動を行動に移した結果、見られたこの光景、、
自分にとっては深い意味を持つものだった。
開通後、おじいさんがお礼をしに出てきてくれた^^

しかし、、帰りの車の中で強く感じたのは、達成感ではなく、「違う、、」という気持ちだった。
自分たちの行為にではなく、孤立集落という存在や近隣からの支援のなさなどに違和感を感じたのだ。
数人集まれば数時間で簡単に開通するような道だ。
自分のように数時間もかけて駆けつける人がやるのではなく、地元の人がやれるのであれば、自分が駆けつけた頃には終わっていてもおかしくないはずだ。
歩いて来れる距離の人達同士の繋がりが希薄なのが原因ではないだろうか、、、
雪かきのような直接支援もいいが、自分としてはやはりそれよりも、人々がより楽になれるような環境を創って行くことの重要性を強く感じる。
今回の道作りが、少しでもその方向に行っているのであれば嬉しいな^^
道を唯一つくらい開通させても今回の被害の規模から考えたらほとんど意味が無いかもしれない。
でも、その行為が人々の心に影響を与えていたとしたら?!
「近隣に若者の知り合いが沢山いたら道の開通には駆けつけてくれたかもしれないわね、、、。」
困っている人達がいる、、、
助けてあげたいと思う人達がいる、、、
こういうマッチングが、もっと近場で(わざわざ遠い人が来る必要がないくらいに)当たり前のように起こるような世の中になるといいな^^
そんな気持ちから、繋がり促進プロジェクトを始動することにした。
地域ごとの身近な人々がものや労働を融通し合えるプラットフォームとして、オンライン掲示板を作りたいのだ。
話は戻って、Yちゃんの家に戻ると、子供たちは大はしゃぎで遊んでいた。
良かった!パパ~、ママ~と言ってYちゃんを困らせていたら悪いなと思っていたのだ。


今日は誘ってくれた仲間たち、子供を見てくれたYちゃん、いい子で?待ってくれていた子供たち、、帰りが遅くて心配をかけてしまった妻、そして自分にビジョンを見せてくれた集落の人達やワンちゃんに感謝!


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