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月マルシェに出店(与えることは得ることだ)

友達のお誘いで白州町で行われる月マルシェに出店させていただいた。
助産院の場を借りてやるのだが、格好いい古民家が敷地内にあり、かなり趣きがあるところだ。

自然農園ビヨンドは下記のものを出品。
・自家製キムチ
・自然育ちの野菜
・ヨモギ茶
・ふりかけ(キムチ作りで出たダシの副産物利用)

野菜などを売りに行くというのではなく、せっかく来て頂いた人達に食べて貰いたいというスタンスなので、値段は抑えた。
(本当はその値段だと農家としては暮らしていけないけど)

出店するのはいい経験だと思う。
他の出店者の気持ちなどが感じやすくなる。

ふらっと参加するだけだとわかりにくいが、
「あぁ、これ運んでくるの大変だっただろうな~」
「その場で作るとなると、調理器とかも持参しないといけないから準備などに手間がかかっているだろうな、、」
「スーパーなどの値段に慣れていると高いとしか思えないけど、その値段で「作って!」と言われて喜んで作る人は実はすくないんだよな、、、」
そんな気持ちが湧いてくる。

店で並んでいる品々がそこに並ぶまでにはものすごく多くの出来事を経ているのだ。
となりでキャンドルを出店されていたmori-no-candleさんはなんと飛騨高山から片道4時間かけて雪の中はるばる来てくれていた!
友達2人も連れて来ているのだ、、(旅行を兼ねてはいるだろうけどね♪)
営利目的の企業だとしたら1つのキャンドルがいくらになるだろう?
まぁ、そもそも営利目的の企業がスタッフを3人も出すことはないだろうけど。

友達も自分が月マルシェに出店するのを知り、駆けつけてくれた。
「キムチが気になって~。ビヨンドの野菜も実はまだ頂いたことがなかったから^^」

ありがたいことです。キムチは結局完売となった。
DSCF0794.jpg

市販のキムチと明らかに異なるでしょう?白菜の色が緑なのだ。
何でかって?自然に任せていたら丸くならずに葉を広げたのだ。おひさまをいっぱい浴びたのだ。
昔ながらのキムチって感じがするね~

野菜も好評で、試食をして頂くと多くの方に「美味しい!」「やさいの味がする!」と言って頂けた。

ここで特徴的な一コマを紹介。
4、5歳位のお子様連れのお母さんが来店。(光栄なことにこの人は既にビヨンドについて知っており、興味を持ってくれていた^^)
「試食あるからどうぞ~」と勧めると、「この子は緑の野菜は食べないから。」ときっぱりと断られたのだが、子供に野菜を見せて爪楊枝を差し出すと、ゆっくりと手を伸ばし、口に入れてくれた。

その後どうなったと思う?

試食はかぶの葉とダイコンの葉のお浸しの2つだったのだが、両方共その子供は苦手なはず。
しかし、片方の試食が終わると、もう一つの試食の蓋を開けろという。

もう一方の試食に手を伸ばす。そして食べる。
そしてまたはじめの方の試食に再度手を伸ばした。味、香りを吟味しているんだね。

そしてついに!
試食のパックを手に取り、自分のご飯のように食べだしたのだ!
2013-12-17 12.46.19

お母さんはビックリ!「うちの野菜は全然食べないのに~!」

そうなんだ。うちの大根の葉は鹿も大好きなのだ。そしてその鹿も近所のダイコンの葉っぱは食べないのだ。
子どもと同じ。
そしてうちの子もそう。

今まで野菜が嫌いだったのに、自分が作った野菜は喜んで食べてくれるのだ。

=関連記事=

トウ立ち野菜を試食 子供が喜んで食べている動画アリ
トマト嫌いだった子供たちが喜んで食べた!
鹿さんに食べられる前の野菜たち
白菜に結球って必要なのかなぁ?


自分はこの部分を伝えたいと思っているので、それが目の前で強烈に伝わるのを見るのは嬉しい事だ。

そして、普通の生産農家さんとは違い、生産よりも『伝えること』に重点を置いているので、その美味しい野菜を多くの人のためにバンバン作ってあげよう!なんて言う気持ちは無い。

そうじゃないんだ。
自分のようなやり方(全部手作業、コントロールではなく、自然任せ)では、一人の力で供給できる野菜なんてたかが知れている。
でも、伝えることで人に影響をあたえることはできる。

自分が10人分の食料しか供給できなかったとしても、理念に賛同する人が協力に押し寄せ、10人でやるようになったら、、、
10☓10で100人分。

そしてその人達がビヨンドから巣立ち、各地で『伝え』だしたら、、、
一人が同じく10人の仲間を得れば、10☓10☓10で1000人分。

「そんな上手くいくかな?」そんなことはやってみなくてはわからない。
でも、実は既にその動きは始まっている。
ビヨンドの体験イベントなどに何回か参加してくれたBくんはなんと農家になってしまった!
半導体の会社に努めていたのだけど、、、
なんで急に農家に?と聞いたら「室田さんがやっているのを見て、凄く楽しそうだと思って^^」。

東京から来てくれたY君は「すごい刺激を受けました!東京でも人が集まれる畑をやります」と言ってくれた。

経営効率を優先する農家の方は、「うーん、何だか考えさせられちゃうな、、もっと早く来ればよかった。」と言ってくれた。

人との出会いで人生が変わることはよくある。
自分はそのような体験を共有するために自然農園ビヨンドをやっているのだ。


そして今回の月マルシェでも強く感じたのが『繋がり』

自分が月マルシェに誘ってくれた友人(Tさん)がいる。
その友人を知る切っ掛けとなったのが「からだと心を温めよう会」というママさんたちの集まりに自分が参加させていただいたこと。
その集まりを開いていたのが今日キムチを買いに来てくれたKさん。
そしてKさんとTさんが知りあうきっかけとなったのが月マルシェの企画運営をしているIさん。

Iさんは人と人を繋げる機会を提供することで、実際に自分が人に繋げてもらった形となる。

その輪に加えていただいたことに感謝致しますm(_ _)m




『与えることは得ることだ』

この考えは多くの人に理解されにくい。
もうちょっとわかりやすく言い換えると『与えることと得ることは繋がっている、同じなんだよ』。

わかるかな?

「与えるばっかりじゃ、自分がやっていけない!どうやって食っていくんだ!」

まぁこうなる。
大抵の人に理解されないのは、与えるという行為を物質と捉えてしまっているからなんだ。

でも、真の意味はそんな限定的なものではない。
見えないものなんだ。触れられないものなんだ。

人はそれを愛と呼ぶ。

そしてそれは与えても与えても決して枯渇することなど無い。
逆に増していくんだ。必ずね!

「人と人をつなげてあげたい、、」
その気持は自分自身も繋がりたいという気持ちの外側への反映なんだ。
そして結局自分自身が紹介を受けることに繋がっているんだ。

「与えることは得ることだ」

これは人との繋がりなんてものにさえ限定はされない。
わかりやすい物質的なものも含まれる。
もちろん、もっと大事な眼に見えないものも。

目には見えないが、感じることはできる。

あなたがただ与えさえすれば




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プロフィール

ヤス

Author:ヤス
自然の恵み、豊かさを多くの人と共有したい!

=自然農園ビヨンド 代表=

無農薬、無肥料の自然栽培で野菜を育てながら、野菜販売、体験イベントなどを行なっております。

>>Beyond自然塾

>>自然農園ビヨンド

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