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オープンファーム 09/29

東京と山梨の中央市からご家族と男性が参加してくれた。
冬野菜の作付をしている最中で、収穫できる野菜というものはかなり少ないなか、ビヨンドの自然体を紹介させて頂いた。

「トマトは地面を這っているから台風で支柱が倒れるみたいなことは無いんだけど、収獲が大変だよ。
足場を探すのが難しいんだ。おっと!ちょっと踏んじゃった」
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苗作りはせず、種を撒いて自然に放っておいたらなかなか生育せず*、今の時点でやっと大きくなってきたスイカ。
(*今年は歴史的な少雨だったが、ビヨンドでは水やりはしていない)
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鹿の背が届く部位の葉っぱはすべて食べ尽くされたものの、何とか生き延びて鹿の届かないところまで上り、葉っぱを付け、ついに子供まで作ることに成功したきゅうり!
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ちゃんと落っこちないように支柱の上の部分、鳥の巣のような部分に大きな実をつけた^^
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こんな場面を見ると、
「鹿が夜に来て食べているんだなぁ。でも高いと食べにくいのかな?あまり大きくない鹿さんなのかな?」
「こうまでして何とか子孫を残してくれたんだ。しっかりと子供が来季育つようにしてあげたいな」
などという感情が浮かんでくる。

スーパーでパックに入っているきゅうりを見てもなかなかそんな事は感じないだろう。
上記のような思い入れがはいったキュウリというのは売りには出さない。
大事な来年のキュウリのママなのだから。

だから店頭でお見せすることは出来ないのだが、畑で直接見たり感じたりしてもらえたらいいなという思いで農園体験(農業体験、自然体験、物事の捉え方提案)を提供させてもらっている。

今回のオープンファームでは、竹林にフォーカスを当てた。
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「竹があるといろいろなことが出来るよ。簡単に切って運べるし、細く割ることも出来るんだよ。ビヨンドの柵はこうしてできているんだよ。」
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自分が面白いと思うことを子どもたちにやってみせると、子どもたちは興味を持ってくれた。

「僕も自分で切りたい!」
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いいね!やらされ感無し、やりたいからやる!
そして横で見ているお父さんも、、、
「ちょっとそのノコギリ借りていいですか?」
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「子供が自主的に竹屋さんを開業」
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裏の加工部門の職人さん(お父さんやビヨンドのヤス)に加工を依頼し、棚に並べている。
仕入れ担当の子どもと、売り子がちゃんと役割分担している。

いいねぇ!まさにそういうのが一番いいなと自分では思うのだ。

「せっかくわざわざ遠い所、農業体験に来たんだ。しっかりと学んでいきなさい!」
なんというのではなく、思わず「やらせて!」と子供だけでなく大人も顔を輝かす。
これがうちの農園体験のコンセプト Smile and Shine!

『息子が自然に還って行く感じが大きな収穫でした』
とおっしゃっていたお父さん自身が自然に帰って行っているように私には思えた^^

またこんな声も頂いた。
『畑ではなく、命の育まれる場所。 野菜を食べることは、土や太陽のエネルギーをいっぱいに受けたその命を頂くこと。 子供達と一緒に体感できてとても幸せです。』

自然をコントロールするのではなく、自然に沿うだけでかなりの豊かさは享受できる。
自分は生きていけるんだ!

そういう気持ちが強くなれば、「○○せねばならない」という強迫観念や不安は次第に弱まる。
安心感が増した時、力がふっと抜けた時、人の顔に輝きが差す。

『これでいいんだ、、、』

目の前の状況が変わって見える瞬間だ。


来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!
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古民家なかやさんが来園(楽しさを伝えたい!)

今日は同じ北杜市で古民家民宿の『なかや』を営むOさんがビヨンドに来園。
ビヨンドには今のところ宿泊施設は無いし、なかやさんはビヨンドのような畑を持っていない。

自分もなかやのOさんも自然に沿う暮らしの楽しさを伝えていきたいという思いが同じため、これから提携して色々とやっていけたら面白いですねという話になった。

ビヨンドは農家といえども金儲けのために野菜を売るという発想がなく、ただ面白いことをやり、それを共有していくことで人々に価値を見だして頂けるといいなという考えでやっている。

そして、実はOさんも同じような考えであるようだ。

「最悪、儲けが出なくて経済的にやっていけないとしても、それでいいかなと思っています。その場合、儲けが出るように無理に効率を上げて自分の興味が低くなる方向に行くよりは、それは儲からなくても楽しいままにしておいて新しく違う仕事を他にするというのもありだと思うんです。」

話し方は穏やかであったが、気持ちがしっかりとしているなということが強く感じられた。

『お金がなくては暮らしていけない、、、』
こういう考えが強く人々に影響を与えている。
そしてその不安が取り除けない限り、自由な発想、行動は取りにくい。

そんななかで、Oさんのように自分の気持に素直に従っているのを見ていると気持ちがいいな^^

北杜市農家交流会 2013.09.17

先日、ぴたらファームで行われた農家交流会に参加して来た。
毎度思うけど、気軽に人を呼べる体制があるっていうのはいいなぁ。 

会う回数を重ねることで、距離は更に近づいていく。
だからこういう会が定期的に開かれるというのは有難いことだ。

交流会では、冬季の仕事をどうするかという話になった。
八ヶ岳は冬は寒く、冬季にも野菜を出荷し続けるのは簡単ではない。
それでも、1)頑張って野菜出荷を続けるか、それとも2)半農半Xのように、他の仕事をするか、もしくは3)冬は思い切って休みにするか、、、皆さんどうでしょう?という話だ。

そして1)、2)、3)それぞれのテーブルに分かれて意見交換をするという形式を取った。

私は冬の間は農業以外の仕事(自分の場合は仕事と遊びの区別はかなり曖昧だが)をするという2)半農半Xのテープルに加わった。

寒い地域ということで、「農家は冬は出稼ぎに行く」みたいなのがイメージとしてあったのだが、そのような意見をいう人は一人もいなかった。
そもそも、お金を稼ぐという観点で考えている人が殆ど居ないのだ。
『儲かればいいけど、ただ自然に沿いたい』
皆、こんな感じ、、、、。面白いことに経済的にゆとりがあるというわけでも無いようなのに。

林業(ホダ木、薪作り、炭焼き)、狩猟、加工品作りなど、すべて北杜市のように自然が豊かだから出来る仕事ばかり。
更には大学に勉強に行きたいなどという、お金を稼ぐどころか、逆にお金を払うような過ごし方を選ぶ人もいた。

皆、自然が大好きなようだ。

また、会では有機農業だけでなく、慣行農業も何も否定しない方がいいという意見がでたが、それは自分もその通りだと思う。
否定は対立を生む。理解は平穏を生む。

しかし『否定しない』という考えの場合、それを本当に否定感無しに人に話すのは、実は割りと難しい。
「否定しては“いけない”」と言ったら既に否定が入っている。

『否定しない』という考えは『分離』が心にあるから生まれる。
分離を感じていなければ、そもそも『否定』なんてものは生まれてこない。

理解することにより、分離は薄まる。分離が薄れれば、否定はなくなる。


これからも、楽しい交流の場でありますように^^

繋がり(心の反映)

自分は人と話すのが好きだ。
集まりのようなものがあると、割と参加させてもらっている。

人により考え方や価値観の違いがあるのは当然で、そこからわざわざ共通項を探したりするのではなく、ただそれをまるごと受け止めて一体感を感じるのが面白いのだ。

ところで、
『疑問を感じた時に、素直にそれについて自分で考える』
これは当たり前のようで居て、仕事や問題などを抱えているとなかなか出来にくい。
自分の場合は、サラッと会社を辞めてしまったのだが、不安が強いとそれもまた難しい場合もある。

自分はそんな不安などを感じる必要がなくなるような環境を創って行こうと思っている。

そのような環境であれば、不安が薄まり、安心感が高まってきた時に心に浮かぶものは、イライラしていたり、焦っている時のそれとはまるっきり異なることに気付ける。

そして幸せなことに、同じような思いを持つ仲間も近くにいる、、、、

先日はミュージシャンの友達に招かれて多くの人と出会う機会を与えて頂いた。

そして昨日、一昨日は連日、友達数人と飲み会、交流会をやった。
一昨日など、盛り上がって朝の9時近くまで話していた。

そしてやはり強く思うのだ。
他人(に見える)と話しているようでいて、実は自分自身で自分自身と対話している、、、、、、、

自分一人で経験したり、考えることもできるが、他人から影響を受けたというカタチを取ることで自分自身が気づきを得るというのも面白い。

心、感情は他のものに映しだされている。
他人、物、物事、時間などに、、、、、

“アイツ(他人)”のせいだ!
“こいつ(物)”の故障のせいで
“政治”がうまく機能していないから、、
“すぐ(時間)”には出来ないな、、、

そして、反映されている事象の方を見て普通は対策を考える。
それが『常識』と呼ばれるやり方だ。

自分は変わり者なのか、その常識に強く疑問を感じた一人。
そして、あまりに強くその疑問を解決したいと感じたために、その疑問解決を人生の優先順位の一位とした。

そして時間はかかったが、なんとその『常識』というものは自分の中で崩れた、、、、
目の前に引き起こされる事象ではなく、自分の心や感情にフォーカスするようになった。
面白いことに、心に変化が起こると目の前の事象まで変化が起きてくるから。

そのような観点から考えても
『皆で幸せになるんだ』
こういう気持ちを皆でシェアできるのは本当に素晴らしい!

作付(手作業は時間がかかるなぁ)

草ぼうぼうの一画に白菜とタァツァイを作付してみた。

最初の状態
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まずは草刈り。得意の大鎌を振り回す。固い草などは剪定バサミを使ったりして、草刈りだけで40分弱。
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草をどけ、更に表面を削り取って根っこなどをどけた。
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これがなんと2時間弱。(というのは、途中でお隣さんが話しかけに来てくれたので、立ち話40分くらいしていたから)


作付し、草を戻す。30分。
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これだけの広さをやるだけで3時間もかかってしまう、、、
うーん、時間をかけ過ぎだなぁ。

でも、自然に作物が自生していくような環境を作れれば、段々と楽になっていくのだろうな(希望的観測)^^

ちなみに前回同じように作付した区画
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山東菜が育っている^^
通常の、管理を前提にしたまき方ではなく、自然流(^_^)v

草の管理(クズ)

先月の話だが、普段使っていない一画にクズが大量に侵入しているところがあったので、暑い中ツルを切りつつどかしてみた。
汗だらだらで作業をすすめるも、切っても切ってもまだまだツルがある、、、、
そして、ツルの途中から地中に潜るため、引っ張っても引き寄せられないことが多く、そのために作業が長くなる。

よーし、なんとかこれだけ取ったぞ。
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と、思って振り向くと、、、、
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まだまだ道は長いと思った瞬間だった。

使っていないと、ちゃんと適した草が地面を覆ってくれる。
こうして自然は更新されて行くんだな^^

石川県からビヨンドに来園(そして応援者に)

今日はビヨンドの畑を見たい、そして野菜やヨモギ茶が欲しいという方がはるばる石川県から来園してくれた。
ちょうど先日鹿さんにかなり食べられたあとで、収穫できる野菜はかなり限られた(トマトとオクラだけ)ものの、ビヨンドの畑をひと通り紹介させていただいたら喜んでくれたようだ。

「非効率かもしれないけど、好きでやっているんです。
今は雑草と呼ばれる草の割合が多いですが、人間が食べやすい野菜の比率も段々と上がってきています。
自然に育つ比率が雑草よりも野菜の方が多くなり、それらが自由に育ってくれるようになったらいいなと思っています。」 

ビヨンドでは、「どこに何が育つのか?」、それらは野菜自身に答えを出してもらっている。
野菜たちは、自由に好きなところで育ちだしている。
だから、野菜に見慣れていないとどこに何が育っているのかはわかりにくい。

今日来てくれたIさん夫妻にも、「あれがオクラで、そこにはスイカがあります。わかりにくいですけどね。
ちなみに、これはレタスです。」と説明すると、「うわー、全部雑草か何かと思ったらいろいろと育っているんやね」と興味深そうに見ていた。

そして歩きながら、トマトやオクラを収獲。
オクラなども、どこにあるのかは一見わかりにくいので宝探しのようだ。
「収獲だけで時間かかるでしょう?」
効率で考えると明らかに低い。でも面白い。
歩きながらフラッと収穫して帰る。まさに狩猟採集民族みたいだ。

Iさん夫妻はビヨンドを応援してくれ、寄付までして頂いてしまったうえに「小屋などを作る時には協力もできます」とまで言ってくれた。Iさんは仕事上4トントラックやクレーンなども所有しているのだ。

鹿にほとんどの作物を食べるのを許し、残りの収穫物は友達や来園者にに配ったりと全然出荷もしないヘンテコ農園なのだが、有難いことに多くの人に応援してもらっている。

次は自分が報いる番だ。
今日も柵を強化したし、恐らく10月にはカブや山東菜、小松菜などが収穫できると思う。
鹿さんの大好物のダイコンについては、どこまで柵の効果があるかにかかっているが、今年は全滅にはならないんじゃないかなぁ。

希望してくれる人々にお野菜を届けられるように毎日コツコツ作業中です^^
収獲量や収獲のマンパワー的に、数には限りがありますので、絶対に欲しいという人は連絡くださいね。
プロフィール

ヤス

Author:ヤス
自然の恵み、豊かさを多くの人と共有したい!

=自然農園ビヨンド 代表=

無農薬、無肥料の自然栽培で野菜を育てながら、野菜販売、体験イベントなどを行なっております。

>>Beyond自然塾

>>自然農園ビヨンド

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