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畑の様子(感謝の念が湧くような世界に)

段々と気温が低くなり、野菜たちはシナっとした感じになってきた。
外側の葉は枯れ始めている。
2013-12-24 16.26.10

自然というのは本当に豊かだなぁ。
収穫して間が開くと、その分隣にあった株が大きくなって間を埋める、、、
人が収穫し、食べたとしても十分に養っていけるだけのパワーを感じさせる。
2013-12-25 10.29.35

そうは言っても、収穫する時には命を頂いているという気持ちが強い。
だから、必要なときにしか収獲はしていない。

農家の方が今のビヨンドの畑を見たら違和感を感じるのではないかな?
なぜこんなに収穫せずに残っているのか?!

実はたまーにお店に出したりもするのだが、その際に売れ残りが出ることがある。
機会損失をなくすために品数を揃えるのが常識とされているが、野菜が育つのをずっと見てきた自分からすると、非常に虚しい気持ちになるのだ。

ネギの種を蒔き、全く芽が出ないからズッキーニの種を蒔き、育ったと思ったらすべて鹿に食べられ、そののちに蒔いたカブがやっと食べられるものが収穫できた!

そのカブを、「どれを採ろうかなぁ、これは残してあげたいし、これはまだ大きくさせてあげたいし、、、」と悩みながら、「うん、コレ、ちょっとごめんね」という気持ちで収穫している。
「いや~感慨深いな。カブよ、良く育ってくれた^^」

そういう気持ちで売りに出し、売れ残った時の気持ち、、、
これは生産者でなければわからないだろう。
特にビヨンドのように、売るために野菜を育てているのではなく、「皆で幸せになろう!自然はこんなに豊かに支えてくれるんだ!」と伝えるために農園を行っている場合には、その感情は強い。

子供が一生懸命家庭菜園で育てた野菜を直売所に置かせてもらい、売れ残ったとしたら、その子供はどう思うだろう?その親はどう感じるだろう?

自分にはあまり楽しい経験ではなかった。
でも救いなのは、売れ残ったものはすべて自家消費できていることだ。

『せっかくの収穫物は大事にしたい』この気持ちがあるため、積極的にお店には置いていないのだ。
欲しいと言ってくれた方に売る、もしくはお譲りする。その方が格段に幸せを感じる。

ありがたいことに、食べてくれた方からは非常に好評を得ている。
自分は喜んでくれる人にこれらの野菜を届けたい。

その際にお金が問題になったりするのは非常にもったいない。
お金がなくても欲しいと言って頂けるのであれば喜んで提供したい。

しかし、すべての野菜をすべての人に無料で配るという形にはする気はない。
人はお金で物の価値を計ろうする。
無料であれば、「どうせ無料だろ?」と粗末に扱ったりしやすくなる。
値段が高かったら「それ、高いんだからさわっちゃダメよ!」となる。
おんなじ野菜なのに、、、、

お金にとらわれて野菜自身を見て貰えなくなるとしたら、それは自分の望むところではない。
「値段なんて関係ない!ただこの野菜がたべたい^^」そう思っていただければ最高だ!

そんな考えから、値段はダブルスタンダードとしている。
営利目的の方が購入する場合や、遠方からの宅配注文に関しては、自然に則し、手作業で行う農家が生活していける妥当な価格で。
そして、ビヨンドに積極的に関わり、畑に収獲に来てくれる人には無料での配布も可能とする。
お金に少しでも余裕があるかたには会費を払って頂き、野菜は宅配注文の数分の一の会員価格で提供する。
さすがに安すぎるでしょう、、と思ってくれる方、支援したいと思ってくれる方は『善意の箱』にお金を入れていただけると運営上非常に助かる^^

望まれる時だけお売りする。
そんな形でやっていけるといいなぁ。

更に、共に野菜を育てたり、収穫したりすることで、野菜に対する感謝、自然に対する感謝は生まれるだろう。
収穫物を無駄にしたいなどとは思わなくなるだろう。

スーパーで人がやるように、「今日はカレーだからじゃがいもとタマネがを買いましょう」ではなく、畑を見て、「今日はカブとダイコンが美味しそうだから収穫しよう。おでんと浅漬を作ろうっと♪」とスタンスも変わるだろう。

あるものを頂く、旬の野菜を、目の前にあるものを、、、、

ビヨンドに行けば食べ物は得られる。
お金なんて気にしないでいいんだ、、
あのティピーで寝たとしたら、生活も出来てしまうのではないか?
薪もある、野菜もある、寝るところもある、、、自分は生きていけるんだ!

そんな安心感を感じてもらえることが出来るとしたら、それは凄い意義があることだと思う。

「土曜に日帰りで体験に来たつもりが、気づいたら2週間も滞在していた、、、」
そんなことが起こったら!
仕事や、お金、名声などというものから、興味は移っていくだろう。

楽しみ、家族、人生、、、それらについて深く考えるゆとりができるだろう。

そんな農園にしていきたいな^^
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テーマ : 人生を豊かに生きる
ジャンル : 心と身体

ビヨンドの野菜を自分で試食

ビヨンドの野菜はかなり多様である。
野菜の種類が多いという意味ではなく、白菜は白菜でも、同じ所から自家採種した種で蒔いた育った子供たちは、かなり様々な姿形をしているのだ。
それは元々の種自身が100%固定されているわけではないのもあるが、それよりもその種を結ぼうとしたお母さん株の近くに違う品種のお父さん株が沢山いたからだろう。

カブと小松菜が混ざって根っこがダイコンのような形になったり、葉っぱや茎の部分は太く大きく、柔らかくなったりする。
赤かぶの近くで育ったのか、赤紫色の白菜などもある^^

これだけ混ざりやすいということは、恐らく野菜自身は混ざり合いたいのだろうと思う。
という事で、ビヨンドでは野菜の気持ち?を尊重している。

それらの野菜を自分で採って食べる際には今のところまるっきり問題はないのだが、他人に売るとなると説明が必要だろう。
そして説明するためには、自分自身がそれらの野菜について知っている必要がある。

カブ1つとっても様々なものがあり、それが白菜、小松菜、タァツァイなどと多岐にわたってくるとかなりの種類の個性的な野菜たちがいることになる。

試食するだけでもかなり時間がかかるが、少しずつ試している。

=カブ=
右;元々のカブっぽいもの 左;白菜か何かと結婚したもの

カブだけでも、ざっと5種類くらいには分類できる。
2013-11-29 12.12.26

右;元々のカブっぽいもの、 左;白菜か何かと結婚したもの(交雑)
根っこの形、そして葉の形が共に異なる
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(カブっぽいもの)の葉; 小さい刺やつぶつぶでザラザラした感じ
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(交雑)の葉; ざらつきがなくなり、葉自体が大きく、茎が太く柔らかくなっている
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お浸しにしてみた。
左;交雑 右;カブっぽいもの
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見た目からしてまるっきり違うのがわかる。食べた感触も、味も全然違う。
どちらもそれぞれの良さがあるのだが、葉っぱだけで言えば交雑の方が自分好みかな。子供も同じ意見のようだ。

しかし、根っこの部分を食べ比べてみると、やはりカブっぽいものの方が美味しい。
交雑のものでひげ根がたくさんあるような根っこは、筋っぽくなり、やや苦味を帯びているものもある。

ただカブというと根っこの部分を食べようと考えている人が多いだろうから、これら交雑品に関しては特徴をしっかりと伝えてあげる必要が有るだろう。そうでないと、根っこをかじってがっかりしたりさせてしまう可能性がある。
カブ菜として説明すれば、葉っぱが美味しいんだなとわかってもらえるかな。

紅カブの煮付け。紅カブはかなり色が出るな。漬物にすると美しい。
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面白いことに、一つの根から沢山の株が出ているものも多い
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カブに限らず、ビヨンドではこのような形の野菜もわりと多く見る。
たくましく生きている野菜からすると、こういうものはわりと普通なのかな?今までスーバーなどでは見たことがないので新鮮だ^^

=丸くならない山東菜=
2013-12-02 12.32.42

サラダに。山東菜のサラダは義姉家族のお気に入り。
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=人参=
去年は数千粒蒔いて一株しか出来なかった、、。水も何もやらなかったからね。
今でも数は少なく、非売品とさせてもらっている。でも、これはにんじん嫌いという人がいたら食べてみてもらいたいな。食べられるんじゃないかなぁ。
carot.jpg

葉っぱは天ぷらにすると物凄く美味しい!!
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生のままスティックも良し♪
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=小松菜=
炒めもの。うん、美味しいな。自然育ちの野菜は水っぽくなったりクタッとならないのが特徴。
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=のらぼう菜=
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スープを作成中。甘くてまろやか。
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=高菜=
炒めてかつお節と。
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高菜漬けも作ってみた。漬けて日は浅かったものの、妻のお気に入り。「なんでこれしか漬けてないの~?」とのうれしいお言葉♪

自然に育てていると、本当に多様なものが出てくる。
それら一つ一つに名前、区分などつけるのは難しい。そして自分としてはその必要を感じない、、、

ただ育ってきたものを、ありがたく頂くだけで満足♪
それがカブか白菜かなんで気にならない。根っこの形を見て筋っぽそうだったらそこは食べなかったり、これなら食べてもいいなと判断できるようになるから。
採れる野菜に応じて食べ方をアレンジすればいいと思うのだ。

今日はカレーだから、じゃがいもと玉ねぎ!みたいな基準で野菜の選択がなされているのが今では多いのではないかな?
でも、畑にいると逆になる。玉ねぎの種を蒔いたばっかりの時に玉ねぎを食べようとは思わないから。

今目の前にカブ?みたいなものがある。美味しそう。ありがたく頂こう!
あれ、こんなところにダイコンが!お味噌汁に入れよっと♪
のらぼう菜もちょっと採っていくかな。友達に分けてあげよう。

こんな感じでうちでは自然の恵みを受け取っている。
価値など無い、、、そう思われ、数十年放棄されていた土地からの恵みを、、、







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ビヨンドの野菜説明会及び販売@有機村 11/13(水)

甲府に行ったついでにお世話になっている自然食品店、有機村に久しぶりに寄った。
ビヨンドの野菜は一般に売っている野菜とはかなり異なるため、説明が必要だと思っている。

うちの野菜をただビニール袋に入れて陳列したとしても、「何ですか?この野菜?」とハテナになるだろう。

ビヨンドの野菜は、『飾らない野菜』なのだ。

飾らない野菜をちょっと説明;
育ち方は自然に任せているため、以下の様な特徴がある
・ 大きさがまちまち(F1種の種を使っていないのも大きな原因の一つ)
・ 虫食いがある場合あり(間引きを虫に任せているため。空間が確保できた野菜には虫喰いなしだったりする)
・ 品種が交雑により判別しにくい(タァツァイ?小松菜?なんだろう?ということは頻繁にある)
・ 草や土が多く付着している(ビヨンドに水道はないので洗っていない。土付きのほうがむしろ品質保持の点では優れている)

=参考記事=
自然農園ビヨンドの野菜の特徴 
自然農園ビヨンドの野菜の注意点 

このへんの特徴は、スーパー等に卸す普通の生産農家としてはまるっきり許容できないものだろう。
「そんなもの売りもんにはならん!」

でも、自分個人の感覚だと、ビヨンドの畑にある多様な野菜が育っているのを見て、そして食べて味わってみたところ、
「あー、やっぱりなんも問題ないな。」
と感じたのだった。

そしてビヨンドを訪れる人達にそれらの特徴を説明したり食べてもらったりしたところ、好評なのだ。
是非食べたいから売ってくれと声をかけてくれる。
先日もご近所の方がカブを分けてくれと頼みに来た。

説明すればわかってくれる。(すべての人ってわけではないかもしれないけど)
逆に、説明しないとなかなか理解されにくいだろう。

とのことで、有機村の店長に頼み、11/13(水)に有機村で説明会および野菜の販売を行わせていただくことにした。
試食をしてもらったり、カブやカブ?やタァツァイやタァツァイ?チンゲンサイ?と迷うようなものも見て頂きたい。
(本当に面白いんですよ^^)
うちのタァツァイの炒めものなんて、クタッとならないからその場で調理してみせれたらインパクトあるだろうな。

=参考記事=
一般の野菜とビヨンド(自然栽培)の野菜を比べてみたら! 

というわけで、もし興味が有る方は13(水)は甲府の自然食品店、有機村に来てね~

トマト嫌いだった子供たちが喜んで食べた!

トマトを自家採種している。
種を取り、残りの部分をボールに入れていると、「わー、トマトだ!頂戴頂戴!」と子供たちが寄って来る。
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別に何も驚くようなことではない日常の光景に見えるかもしれない、、、

でも、自分にはこの一コマは非常に感慨深いものだったのだ。
なぜかというと、実は子供たちは二人共自分が作ったトマトを食べるまでは「トマト嫌い~!」だったのだ!

そして何を隠そう、自分もトマトは生で食べるのはあまり好まなかった。
自分で作ったトマトを食べるまではね。
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実がびっしり詰まっているでしょう?これが水に沈むトマトです。
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うちでは綺麗なトマトを作ろうとは狙っておらず、トマトさんがのびのび育つのを見守っている感じだ。
それにマメに収穫しているわけでもないので、完熟を過ぎてひび割れしたりするものも多い。

でも、ヒビ割れトマトを見ても感慨深い、、、
傷口が綺麗に修復されているのだ!本来の生命力を見させてもらった感じだ。
人間でも傷つき、血が出たらかさぶたが出来、傷は修復される。
それを野菜たちもやっているだけなのだろう。
2013-10-28 12.29.40

ビヨンドの野菜は人間で言えば野原を駆けまわる日焼けした子供たちみたいな感じかな。
スラっとして色白のモデルのような野菜とはタイプが違う。
DSCF0331.jpg

見た目はイマイチなものもあったりするし、小さいものも大きい物もバラバラ、、、
でも、味や香りがあるんだよな~。だから自分はそれで良しとしている^^

そんな野菜を欲しいという方はご連絡を~♪

妻が加熱調理もしてくれました。
DSCF0292.jpg

育ってきた野菜たち

柵を何とか完成させ、鹿に作物を食べられることはかなり減った。

え、かなり??

そう、まだどこからか入ってくるようなのだ。柵の完成当初はほとんど食べられた跡は見られず、急に野菜が育ち始めて面白いなと思っていたのだが。

最近やはり入りだしたのだ。(進入口はここかな?と思われるところは柵を高くしてみたので今後は様子見)

まわりの農家さんは柵で囲っていないので入り放題のはずなのだが、なぜかうちに食べに来る。
柵を作ると明らかにそれを避ける方向に足跡が変わるので、できれば柵があるところには入りたくないようなのだが、必要に迫られるとがんばって柵を越えようと思うのだろう。

それほど気に入ってもらえているのなら、それは光栄だな。

ちょっと前の状態の畑の野菜たちを紹介。

2013-07-15 07.37.22

2013-07-19 09.07.40

おぉ、輝いている!
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鹿に食べられないようになったら急に成長、実をつけてくれた^^
2013-07-21 07.55.31

やはりサンフラワーフェスの明野だからひまわりもね
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昨秋育った山東菜の子供たちがたくさん出てきた!
まさにこれが見たかったんだよな。野菜に自由に育ってもらう。命の繋がりを感じさせてくれる一コマだ。
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こんな暑い季節なのにしっかりと成長するとは凄いなぁ
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プロフィール

ヤス

Author:ヤス
自然の恵み、豊かさを多くの人と共有したい!

=自然農園ビヨンド 代表=

無農薬、無肥料の自然栽培で野菜を育てながら、野菜販売、体験イベントなどを行なっております。

>>Beyond自然塾

>>自然農園ビヨンド

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